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「ボヘミアン・ラプソディ」を観た感想 / Queenかっけー!に浸れる2時間半 / 観る前に抑えておくべき人間関係

Queenについては、有名どころの曲を聞いたことがあるだけで、メンバーの名前も知らなかったし、フレディ・マーキュリーが最高のシンガーだったこともいまいちピンと来ていないくらいでした。

マーキュリーの死後に生まれたせいもあるけれど、QueenQueenというパッケージであってバンドメンバーのパーソナリティを意識したことがなかったのです。

ただ、ボヘミアンラプソディは数多のアーティストのカバーで接していたし、知らないわけがないほど生活に登場している曲もたくさんあるし、オリジナルも聞いて洗練された超かっこいいロックをやったバンドとしては認識していました。



Queenのプロフィールをまるで知らない人間が、「どうやらいいらしいぞ」と聞いてふらっと映画を観に行ったら、もうすこし予習していけばもっと浸れたのに…!

と無知を恥じたので、これを抑えておくと安心して楽しめそうだなというポイントと映画の感想を書き記しておこうかなと思います。



主な登場人物

ストーリーはすべてが事実ではなく、実際にあったイベントの時系列を分かり易く並べ、物語的に演出を加えているようです。

これはあくまで映画の設定です。

映画の登場人物、顔と名前分から無くなりがち問題がありますね。覚えておくべきはこの7人。
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フレディ・マーキュリー

Queenのボーカルでフロントマン。歯出てる。すごい才能ある。楽器何でもできるし歌めっちゃうまいしセンスえぐい人。バイセクシャル

ブライアン・メイ

Queenのギター。もじゃもじゃ。

ロジャー・テイラー

Queenのドラム。金髪イケメン。

ジョン・ディーコン

Queenのベース。今作では影薄め。


この人たちみんな作詞作曲演奏できる。才能ある。


メアリー・オースティン

フレディがナンパして付き合った彼女。いい人間ぽい。

ポール・プレンター

Queenのマネージャー。うさんくさい口髭。フレディの愛人疑惑ある。ダメ人間ぽい。

ジム・ハットン

フレディがナンパしたダンディな口髭。


これを知らないばっかりに、ストーリー展開に当惑してしまって、せっかくのハイクオリティなミュージカルパートに集中力を注げなかったことを後悔しています。

バイセクシャル…?あっ、そういえばそんなこと聞いたことあるかもな…」とあわあわしてたのもったいなかった…。もっかい観に行こうかな…。



感想(映画の内容に触れています)


Queenがスターダムを駆け上がり伝説のパフォーマンス「ライブ・エイド」を成功させるまでの軌跡と、ちょっと不安定なヒロイン・フレディの恋模様を描く150分の超ボリュームミュージカルでした。



グレイテストショーマンもラ・ラ・ランドも映画館で見ているのですが、音楽は今作が一番聞きごたえあるなと思いました。

音も演出も映像も超かっこいい。寝不足で臨んだし150分もあったら集中力がもつかな…と不安でしたが、大変失礼な杞憂でした。ごめんなさい。

あっという間に終わってしまったし、映画が終わるのが悲しいほどにフレディの歌、Queenの音楽に引き込まれてしまいました。



ほんとに何も知らないで行ったので、フレディ・マーキュリーがシンガーとして超最高ということがピンと来ていなかったんですね。

だから映画の最初の方は、何の実績もないのにイキりすぎではと思いさえしていました。これも超ごめんなさい。売れないわけなかったです。

音が出てくるたびにわくわくする高揚感。フレディの声だけでもサプライズなのに、リリースごとに常に新たな驚きをもたらしてくれる。

リアルタイムを知らないのですが、当時のファンの感動を追体験できたようでした。



フレディは本人より少し華奢ですが、動きがかなり本人に近いのではと思います。

フレディはヒロインと書きましたが、才能(gift)とコンプレックスを抱え迷いながらも道を進む姿に、多くの人が惹かれて手を差し伸べていく様子はヒロインにふさわしいのではないでしょうか。

誰かの書いたストーリーに都合よく動かされる無敵のヒロインでも悲劇のヒロインでもなく、映画の中でフレディがフレディとして生きた結果がヒロイン的だったと思います。

魅力たっぷりなフレディっぷりだったなということです。



キャストの中ではロジャー・テイラー役のベン・ハーディの色気が大変好みでした。ベン・ハーディのご尊顔をもっとじっくり見るべきでした。

予告編にもあるボヘミアンラプソディのオペラパート「ガリレオー!」のリテイクを重ねるシーンなんかとても良かったです。困るイケメンっていいよね。



まじで全編かっこよかったな。

どのシーンもイケてるのに気取りすぎず、細かな演出の良さなどは挙げていけばキリがないのでしょうが残る感想は、「あ~、Queenまじかっけえな」くらいしかないです。

別に映画なんかなくても、「Queenはロックバンドとしてかっこいいのは当然だろ」と怒号が飛んできそうですし、わたしも飛ばす側になってしまったような気さえします。

ただQueenのかっこよさに傷をつけることなく、映画を作るのはめちゃくちゃ難しいことだったと思いますが、これは成功している映画なんだろうな、と何も知らないで観に行った人間も感じています。



Queenの素顔に迫るというよりは、ストーリー自体ゴシップにすぎないじゃんかよと、外野が勝手に想像したことに過ぎないのでは、という印象もあります。

しかし、ストーリーのフィクション感に対して、ライブシーンのパフォーマンスの迫力と演技に見られるリアリティがあることによって、ライブエイドに熱狂したファンが見ていたQueenはこんな姿だったのかもしれないと思わせられたのかもしれません。

だから映画を観たというよりは、当時を生き「Queenかっけー!」と思った経験がインストールされたような気分です。

ライブエイドのシーンからエンドロールまでぼろ泣きしていましたが、ストーリーに泣かされたとかではなく、ただただ今聞いてる音が、見えている画が、かっこいいなあと感動して泣いていました。



見るなら絶対に映画館で見ることをおすすめします。音を浴びなきゃもったいないです。おわり!




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