それも人生

友達が少ないのでひとりごとを言っている

2018年に観た映画➀/イチよりニよりぶっちぎり松岡茉優、映画「勝手にふるえてろ」

遅くなりましたが、どうしても振り返りたかったので。今年は5本ぐらいずつでまとめていけたらいいな。


前は☆何個とかつけていたんですが、最近はあんまりしっくりこないのでやめました。みんな☆ってなんの指標を示しているのかしらね。興奮度なのか、考えさせられた量なのか、2度目も見たい!という気持ちなのか迷う。とりあえずその時に思ったことを思った言葉で書いておくのが、自分が読み返した時に面白いものになりそう、という近頃の気分です。


観た順に並べていきます。




勝手にふるえてろ


超面白かったですね。このあとDVDでもう一回見ました。松岡茉優さんの日本アカデミー賞優秀主演女優賞もおめでとうございます。最優秀賞もあるんじゃないかと思っていましたが、安藤サクラは強すぎるからしょうがないですね。いつか獲るでしょうし、きっともっとすごい作品を見せてくれると期待しています。


この映画でブログを書くつもりで感想を記していたのですが、映画のパワーに圧倒されて、わたしが何を言ってもしょうがないんじゃないか、と当時は公開に至りませんでした。


ド陰気でかなりパーソナルな部分を描いているのに、万人が楽しめるエンタメに仕上がっていて、こんなにバランスが完璧な映画はないんじゃないでしょうか。以下の文章が下書きに入っていたものです。


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先日、勝手にふるえてろを見に行ったので、感想を書き留めておきます。
もしこの先を読まれる方がいらっしゃったら、おそらくネタバレをしています。


この、ネタバレという言葉なのですが、わたしには何が物語のキモとなる「ネタ」なのかピンとこない、どうも勘が悪いところがあります。なにを言ってしまうとネタバレなのかよくわからない。


でも大丈夫、この映画はネタバレしてから見ても面白いと思います。


いやそんなことないかも、さすがに、イチとニのどっちとどうにかなるのかならないのかはハラハラしながらみた方が楽しいと思うので、そのへんは言わないように気を付けます。


結論から言いますと、イチよりニよりもう松岡茉優に「勝手にふるえてろ」と吐き捨てられ口づけされ抱かれたいところがあります。


松岡茉優演じるヨシカちゃんは、中学生のときに好きだったイチくんの思い出を10年大切に大切にしているので、恋人がいたことはないけど「わたしにはイチがいるからなあ」という経理部の会社員。


営業の同期の男、ニに突然好きだと言われたことをきっかけに、過去の夢の中のイチと人生に突然登場した現実の恋愛ニとの交流がどんどん展開していく様子が描かれます。


あらすじはこんな感じでしょうか。


あんまり映画のレビューとか書きなれていないので、そもそもあらすじって何書けばいいんだってところから疑問がわいてきましたね。


 予告編では「時に悩み、時に傷つき、二人の彼氏(?)の間で揺れながら、傷だらけの現実を突き抜ける暴走ラブコメディー」と言っていたので、世間的に評するならそんな感じなのでしょう。


映画『勝手にふるえてろ』公式サイト
 

上のリンクの公式サイトのストーリーを見たのですが、わたしはもうこの映画が大好きになってしまったので、「ヨシカちゃんが『もがき、苦しみながら本当の自分を解き放つ!!』物語です」なんて言葉でラベルを貼ることはできません。


この映画の中でヨシカちゃんはヨシカちゃんの生活と人生をやっているだけです。それはほかの人から見たら、もがき苦しんでいるように見えるのかもしれないけれど、イチやニとの接触に対してのヨシカちゃん的には正常な反応であるだけなのです。


そう感じるのは、わたしが、人間をヨシカちゃんか/ヨシカちゃんでないかに分けるとすれば、完全にヨシカちゃん側の人間だからというのもあるとは思うのですが。


しかし、それ以上に松岡茉優が圧倒的にヨシカちゃんであることが、この映画のおもしろさの、おもしろさたらしめているものだと感じました。

「すっかり忘れていたんですけど、撮影中、橋本に泣きついてたみたいなんです。当時『とてもキツイけど、この作品で誰かを救えるかもしれないかもしれないから頑張る』と言ってたらしくて」と述懐すると「(橋本は)スクリーンで見て『茉優が言っていた意味がわかったよ』とメールをくれました」とほほ笑んでいた。

「勝手にふるえてろ」松岡茉優、伊藤沙莉&橋本愛の感想は「励みになった」 : 映画ニュース - 映画.com


ここまでストイックに役に向き合い、ヨシカちゃんになってくれたことへの圧倒的感謝…!そして尊敬の念…!!そして先に述べた結論、もはや松岡茉優に抱かれたい、となったわけです。


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とのことでした。


(この映画観た後しばらく、「松岡茉優とつきあいたい~~~!しかしここまでの仕事をやり遂げられる人と釣り合わないし、とても支えきれない~~~!悔しい~~~!!!」と考えるのが趣味になってしまったので、熱量が少し気持ち悪く読みにくいですね。この現象は「万引き家族」を見たあとにも起こった)


一昨日くらいに発見したんですけど、勝手にふるえてろのスピンオフがYoutubeで公開されています。


youtu.be


松岡茉優ってばこういう半ドキュメント上手いなあ~~と思っていたら「その「おこだわり」私にもくれよ!!」の監督作品でした。漫画原作で、松岡茉優伊藤沙莉がわちゃわちゃしている超絶おもしろいドラマです。全部録画していたくらい好きだったので、こんなところで続編に会えるなんて!という嬉しい気持ちです。「おこだわり」としては通常運転だったので、見逃していた「おこだわり」ファンにもぜひ見て欲しい一編です。


今作の監督である大九明子監督の最新作も、もうすぐ公開されるので超絶楽しみにしています。


youtu.be


原作が大変面白いので、きっと外れないだろうと踏んでいます。この漫画の大ファンなのですが、人の心が移ろうダサさを解像度高く描いていて、身につまされます。みんな幸せになってくれるのでしょうか。エッセイということなので、展開は神に委ねられているようなものかもしれませんが。漫画だと凪のお暇が好きな人は、きっと楽しめるんじゃないでしょうか。おすすめです。リンクからかなりの部分が無料で読めます。罪悪感がわくくらいの分量です。ぜひ。


vcomi.jp




ちょっと長くなったので、ひとまず終わります。


nekonaritai.hatenablog.com
 
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