それも人生

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キングオブコント2018の感想/素人にはコントがわからない/持ち点は10点くらいがいいのでは

キングオブコントを見ました。採点と自分の見た感想が一致しないなあと思ったので、個人的順位を記しておきます。


ファーストステージの個人的な順位

1位 ザ・ギース 100点(採点 6位)

 一番面白かったです。意外性もあり天丼もあり、ストーリーもぐいぐい引き込まれるし、ネタの中での一番の仕掛けを使った最後のオチというのも気持ちがいいし、構成では断トツじゃないかと思いました。あんまり映像で凝るのは評価されにくいんでしょうか。なにをもってコントというのか、どういうものが理想的なコントなのかわたしにはわかりませんが、この日披露された全てのコントの中で一番素直に笑えましたし、見た後も爽快です。今すぐもう一回見たいし、今後も人生の中で何度も見返すネタになりそう。三村さんの「刑事が犯人じゃない方が良かったな~」というコメントもよくわかりませんでした。この三村さんのボケは滑っていたということでいいのでしょうか。


2位 GAG 95点(採点 9位)

 コントが面白いというより、キャラが良くて、3人それぞれ性格や人物像が見えたのが面白かったです。一つ一つのボケもおもしろいし、生き生きして感じられました。もっと評価されてほしかったなあ。



次から3位が続くんですが、このへんの面白さを優劣つける観点がわたしにはありません。みんな何で評価しているんでしょうか。この辺の話はあとにも書きます。



3位 だーりんず 90点(採点 8位)

 居酒屋のレジで、たいしたドラマもないんじゃないか…何をやるのかな…と思っていたら、なるほどな~そこか~うまいな~~と感心させられました。ひとつひとつのボケのワードチョイスも面白いです。「かっこつけ会計」とか。すごくよくできているネタだと感じました。


3位 わらふじなるお 90点(採点 2位)

 空質問しちゃう人のいちいちが、あるあるでおぉ~と思いました。些細な違和感ですが、これだけ解像度高く再現されると感動しますね。ただオチは弱かったなあという印象があります。


3位 ロビンフット 90点(採点 5位)

 こころ温まるネタで好きです。展開にもひきつけられました。ネタを評価するときに言われがちな後半の盛り上がりも大きかったのではないでしょうか。オチの言葉もやさしくて素敵です。


6位 さらば青春の光 87点(採点 4位)

 鼓舞する人の存在がなんだか悲しくやるせなくなってしまいました。誰かを嘲笑するネタはわたしの好みではないのかもしれません。「後半失速しちゃうからあまり評価されなかった」という意見を多く目にしましたが、失速感というよりもまた鼓舞する人が出てくるたびに笑われるのかと思うとテンションが下がってしまいましたね。裏を返せば森田さんのイケてないおっさん役が真に迫っていたということかもしれません。鼓舞する人の吐息でドアが曇るのとかネタとしては面白かったです。


7位 ハナコ 85点(採点 3位)

 月並みな言葉でいうと、攻めてるなあ、新しいなあという感想になってしまいます。岡部さんの演技力が光りますね。ただボケ数は少なく少し弱いなと感じました。どういう風に笑っていいのかわからないな…と困っているうちに終わってしまったような気もします。


8位 やさしいズ 80点(採点 10位)

 トップバッターだから点数が伸びなかったと言われたけど、真ん中だったとしても最下位でないにしても決勝進出は難しかったと思います。少しボケが弱いなと感じました。ネタ全体のあたたかい雰囲気とストーリーの良さはピカイチと太鼓判を押したい。


9位 チョコレートプラネット 75点(採点 1位)

 荒いな~~~と思いました。「おしえろよ!」の連呼がうるさく、勢いで押すパワープレイでした。しつこいなあと感じてからも、あんまり大きな笑いにはならなかったなと個人的には感じました。


10位 マジカルラブリー 70点(採点 7位)

 ループ3周目まで淡々と続くわりに最初の笑いも弱く、視聴者がループ構造を理解するのも難しいんじゃないかなと思いました。キレるおじさんのキャラもいまいち伝わってこないのが、もったいないです。もう少し分かり易くネタを練る余地がありそう。




ファイナルステージの個人的順位

1位 チョコレートプラネット 85点(採点 3位)

 ひとつひとつの小道具が丁寧に作っていてすごいな~~と感心してしまいました。え~~出てくる出てくるというワクワク感をかきたてられました。意識高いことがもう少しストーリー展開のフックになってもいいのかなとは思います。松尾さんの演じる弟子が調子よくって清々しいです。


2位 ハナコ 80点(採点 1位)

 フリめちゃめちゃ長いわりに、え~~それだけ~~~?と思ってしまいました。いいたいことそれだけなのに、全力でわけわからん寸劇をやってるギャップに笑える!という感想が正解でしょうか。面白くないわけではないけど、これを評価するのはなんとなく悔しいような気持ちになるというか。単独ライブの幕間映像で見たいような空気感。大衆の感じる面白さの最大公約数ではないような気がします。


3位 わらふじなるお 70点(採点 2位)

 難しかったです。設定が込み入って、把握するのが少し疲れてしまいました。一つ一つの設定に気を取られてストーリーの全体も見えにくいと感じました。あとまたこのネタも、1stステージに続きオチも弱い印象でした。




その他雑感、審査について思うこと

やさしいズは最下位でしたがトークパートの度にいじってもらえて、美味しかったですね。SNSのフォロワーがすごく増えたのも話題になっていました。たまたまラジオを付けていたらマイナビラフターナイトをやっていて、たしか万引きした中学生を励ますネタだったか、を聞いてからすごく好きです。2人ともキャラがめっちゃ立っているのでこれを機に好きな人が増えて欲しい。童貞キャラで元声優の佐伯さんと、インスタで微妙なクオリティのものまねをアップしているタイさんです。なんだか引き出しが多そうなので、それを披露するタイミングが今後たくさんあることを期待しています。


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ハナコの今回披露されたネタはどちらもクセになるネタですね。先日行われたWEL FESで初めてハナコのネタを見ました。岡部さんの演技力が高すぎて二人いるように見えるというネタで、そちらの方が菊田さんの登場シーンが多くまさに3人の利が生きていた気もします。「菊田さんはいなくてもいい」といういじりは聞いたことがありましたが、今回見た二本で、「おお~なるほど~~~このことを言ってたのか~」と納得しました。菊田さんはこれは生き様全部でボケているんでしょうか。すごいなあ。菊田軍団というものがあるらしいですが、菊田さんが慕われているってことなんでしょうか。それを踏まえると、ネタ披露前の「三人であることは二人よりも強みになる」というような紹介も全部煽りでフリなのでしょうか。めっちゃいじるやん。ロバート山本さん、東京03豊田さんなど、コントトリオにはセリフが少ない人が往々にして登場してしまいますが、ハナコはずいぶん極端ですね。人生を賭けてボケている(?)菊田さんのこれからを見守っていきたいです。




上にも書きましたが、コントの面白さというのが、素人にはどうもわかりませんね。1回戦のネタに細かい優劣なんかつけられません。審査を見ても92点と93点の差はどういう気持ちでつけているのでしょうか。さらばはその1点に泣いたわけですが。ロビンフットもさらに1点差。うーん、チームごとにもっと大きく差をつけるわけにいかないのでしょうか。1組目のネタが終わって、様子見で80~90点そこそこの無難な点を付ける審査員になんだかがっかりした気持ちになってしまいます。決勝までを勝ち抜いて上がってきていることだけで十分に面白いことは分かっているのです。それだけで90点は確実なので、数点差の違いをもっとよくみたいのが視聴者の思うところなのではないでしょうか。

審査員の持ち点は10点満点くらいにして、5人合わせて50点満点にしたらはっきり差が出ていいかもしれません。100点満点の審査では審査員それぞれの点数のゆらぎは、大きい人もいれば小さい人もいて、その1点で泣くの納得がいかないなあと思います。10点満点で、2点とか3点とかを付けるのも有りにした方が審査しやすい気がします。10の位は9であることは前提で1の位を決めるイメージ。同点になる確率も10倍になるわけですが、その場合は決選投票をしたらいい。初めに見たネタが基準になるのはわかりますが、10組もネタが続いていると本当に相対的に評価されているのか?疑問に感じます。二組見てどっちが面白いかを比べるのはできそうなので、トーナメント形式でもまだ納得出来るかなあ。

何を面白いというのかって、人によって違うでしょう。でも、これが面白いと世間で言われているのは分かるな~、というのは誰しもあるんじゃ無いでしょうか。バカリズムのネタとか、東京03のコントとか。そういうコントを評価してほしいと思うのは、エゴでしょうか。理想の審査結果としては、多くの人が「1位がめっちゃ面白いのは分かるけど、○○のネタがぼくは/わたしは好きだな~」という感想を持つようなものがいいな。ハナコが1位になったことを批判するわけじゃないのですが、ハナコは1位じゃなくても「好きだったな~」という人がたくさんいる気がするので、別に悪くないけど、1位は王道コントがとって欲しかったなあという気持ちがあります。なにが王道なのかも難しいですが。

でも90点と91点と92点は何の差なのかなという気持ちは多くの人が持っているんじゃないでしょうか。わたしが3位を決められなかったように。そこを笑いのプロが、構成とかボケのクオリティだとか意外性が大きかっただとかで論じてくれることで、funnyな面白いという概念も解像度が高くなってinterestingに面白いのではないかと思うのは贅沢でしょうか。

採点を決めるまでの時間が短すぎるような気もします。もしかしたら項目別にしたら分かり易いかもしれませんね。「(構成/意外性/キャラ/ストーリー/演技力)で10点ずつ+審査員の好み50点」とか。この項目がいいかはわからないですけど。

たとえば、吹奏楽のコンクールも音楽の甲乙というなんだかよくわからないものを評価しているわけですが、技術と表現に項目が分かれています。フィギュアもジャンプ、スピン、ステップなどいちいちに点数がつく技術点と、表現の芸術点でメダルが決まるわけですし。細分化した方が審査員も点数をつけやすいことないですかね。

決勝当日までファイナリストを明かさなかったり、毎年、試行錯誤の途中みたいなので、もっと面白くなるよう期待しています。





審査方法についてずいぶん偉そうに書いてしまった気がするけど、わたしはたぶん自分が気に入ったザ・ギースとGAGのもう1本が見たかっただけですね。好きな芸人が増えたことは幸せですね。他のネタも色々見てみたいと思います。





キングオブコントを見終わった後、上記のように採点順位と自分の印象が全く食い違ったことで、自分のおもしろって何なのかよくわからなくなりました。そこで、今若手の中で一番面白いと思っているトンツカタン(準々決勝落ち)のネタを見たのですが、やっぱり面白くて安心しました。わたしのガバガバの審査基準でいうと100点のネタはたくさんあるのですが、その中でもいちおしのネタを貼っておきます。来年はファイナリストになってもっとたくさんの人に愛されてくれたらいいな。トンツカタンの魅力、気づいて!

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というわけでなんだか納得がいかないなあと感じたキングオブコントでした。実は初めてキングオブコントを全部見たのですが、漫才に比べてコントはあんまりたくさん見ていなくて、見方をわたしが分かっていないという気もします。漫才より自由度が高いからこそ評価もバラつくのがコントの弱点であり面白さでもある、という人もいるのかもしれません。ただ、今年の感じだと審査を見てもなんだかもやもやするだけだなあと思ったので、来年もお笑いに関心があったら準決勝を見に行きたいなあ。準決勝と同じネタを決勝でもやるシステムらしいので、決勝終わってから「○○のネタより○○のネタの方が面白かったんだよな~~」とかどや顔で語ったりできそうですし。なにより気になる組がたくさんあったのが見れなくって悔しいし。皆さんお疲れさまでした!ほんとうに芸人の皆さんはすごいなあ。おわり!