それも人生

友達が少ないのでひとりごとを言っている

2018年度前半行ったライブ、コンサートなどを振り返る(2018.4~2018.9)/アイドル、クラシック、お笑い

フットワーク軽くあちこちに出かけてはいるんですけども、感想を消化できる日とできない日とあって、感想を残していないやつは行ったことも忘れてしまうので、一通り書き留めておこうと思います。せっかく出かけたのにもったいないしね。映画もいろいろ見ているんですけど、それは気の向いたときにまた別にまとめたいです。


行ったもの一覧(感想は下に)


リンクを飛ばせるようにしたかったんですけど、上手くできなかったので諦めました。この後に感想を一つずつ書いています。





STARS ON ICE JAPAN TOUR 2018 (2018.4.7夜@横浜アリーナ)


世界中のメダリストが日本に集まって、それぞれのプログラムを披露してくれるだけでなく、スケーターたちがチームを組んだりしてパフォーマンスしてくれる大変贅沢なショーです。友人に誘われて初めてスケートのショーを観に行ったんですけど、とても良かったです。気に入ったので、10月の町田樹引退公演のチケットも取りました。楽しみ。ただ、何レベルとかは忘れたけど一番安い席だったので遠くて双眼鏡は必須でした。寄りのビューを出してくれるのかなと思っていたけど、なかったですね。宇野昌磨くんの丁寧なスケーティングが生で見れて感激でした。一番はやっぱりプルシェンコ!高校生の時にニコ動で見ながらぞわぞわしていたニジンスキーのプログラムを見られると思っていなかったので、不意打ちで泣きそうになってしまいました。現役時に匹敵するステップの切れ味には身震いしました。スケーターってほんとうにすごいな。

・伝説のニジンスキープログラム、ステップが鬼
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B1A4 JAPAN TOUR 2018「Paradise」(2018.4.14@千葉市民会館)

B1A4という中堅KPOPアイドルのコンサートです。しばらく札幌に住んでいたのでKPOPアイドルの現場はBIGBANGくらいしか縁がなかったのですが、せっかく関東に引っ越したということで出かけたコンサートです。日本デビューしたときからMVだけは毎回チェックしていて、ジニョンの作る曲も、ダンスがうますぎないところも、ビジュアルが決まりすぎてないところも親近感があって好きでした。B1A4の現場は初めてで、KPOPオタクの妹と「やっぱりみんな仲良くてかわいいし、かっこいいね~!毎ツアーにつき1公演は行きたいね!」って話していたのに、まさかの実質活動休止でショックでした。これに行ってしみじみ、ジニョンの作る曲は最高だなと感じました。韓国のアイドルの中で、単独名義の作曲で稼いでる印税がNo.1らしい?ですね。BAROの書いた曲も超かっこよかったのになあ。どうなってしまうんでしょうか。私が推したKPOPアイドルグループ、BIGBANG、B1A4、Nu'est…みんな何かしら上手く行ってないところがでて来ていますね。つらいね。

・最後のシングル、ほんとういい曲
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乃木坂46 生駒里奈 卒業コンサート (2018.4.22@ライブビューイング)

死ぬほど泣いた。一番好きだった。都内の映画館で見ていたので終わってから武道館に走ったけど、Tシャツが売りきれていて悲しかったな。卒業してからもいっぱい見られて嬉しいです。インスタもたくさん更新してくれるし。おっさんずラブの朝ドラ女優役すごく良かったから、もっと地上波ドラマでも見れたらいいな。

・毎日見てます更新ありがとうインスタ
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・以前言及した記事
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久保みねヒャダこじらせライブ#8 (2018.6.03ソワレ@フジテレビ湾岸スタジオ)

フジテレビでやっている漫画家久保ミツロウ、エッセイスト能町みね子、音楽プロデューサーヒャダイン3人のトーク番組の公開収録みたいなイベントです。大森靖子ゲスト回。1時間くらい遅刻してしまったんだけど、大森靖子の出番には間に合って良かったです。能町みね子高田馬場への呪詛がたっぷり聞けて満足です。こじらせソングが目の前で出来上がっていくのは気持ちがいいですね。メンバー全員好きなのでレギュラー復活希望です。また都内であれば行きたいのですが、フジテレビはなあ。お台場はアクセス悪くて嫌いです。遠いわりに埋め立て地だから、いい感じの街並みとか昔ながらの飲食店とかなんにもないし。埋め立て地は総じて嫌い。




NHK交響楽団 第1888回 定期公演 Aプログラム (2018.6.10@NHKホール)

イベール/祝典序曲
ドビュッシー/ピアノと管弦楽のための幻想曲
ドビュッシー/牧神の午後への前奏曲
ドビュッシー交響詩「海」

ウラディーミル・アシュケナージ指揮。交響詩「海」が大好きだから、聞きに行きました。あとユースチケットがD席1500円なので。ありがたいですね。若さは特権。ただ、アシュケナージの指揮は、一般的にどういわれているのか知らないですが、個人的には地味で色彩感が薄いなあと思います。あんまり粒立って聞こえなくて少し聞き飽きてしまいました。フランス音楽との相性は良くないのかもしれないです。ピアノを弾くアシュケナージの方が好みですね。特にピアノデュオの音盤を愛聴しています。サインももらったしね。

アシュケナージのピアノで好きなやつ
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岡村靖幸 2018 SPRING TOUR (2018.6.15@中野サンプラザ)

スケジューリングに不慮の事故が重なり、6時半開演なのに会場に着いたのが8時半になってしまって、もう終演なんじゃないかとおそるおそる入ったのを覚えています。結局9時半まで歌ってくださったので、体力半端ないな…と驚嘆しました。初めて岡村靖幸さんを生で拝見したのですが、尋常じゃないダンスのキレも、岡村ちゃんにしか歌えない癖のあるフェイクも、凄まじい解像度で岡村ちゃんそのものでした。ビバナミダで手を振りながら、来てよかったな…と思って涙しました。また来年行きます。今度はちゃんと全プログラム堪能したい。




ウィーン少年合唱団 日本ツアー (2018.6.16@東京オペラシティホール コンサートホール)

これも自分一人では行こうと思わなかったけど、友人に誘われて行ってきました。合唱って眠たくなるのではと思ったけど、思ったよりも一人ひとりの個性がフィーチャーされて全く飽きませんでした。ソロが意外と多いんですね。これリードの子ありきじゃん…この子がいなければこの曲成立しないじゃん…という場面が多く、名前が知りたくて、前プロ終わって思わずパンフレットを買い求めました。1000円にしてはメンバープロフィールや口絵写真が充実していていい買い物でした。知らなかったのですがウィーン少年合唱団は宝塚的なシステムで4つの組に分かれているんですね。この4組が順番に海外遠征に出かけるので、今年見たハイドン組が日本に来てくれるのはまた4年後ということで、今年のソリストとまた会えるかは分からないのがさみしいです。ファンの人はウィーンまで追っかけしてしまいそう。来年も足を運びたいし、もしウィーンに行ける機会があったら絶対日曜日のミサを挟んだ日程にして、現地で歌声を堪能したいですね。また趣味が増えてしまいました。

メガネの子の高音ファルセットに目を見張ったのと、一番小さい子のネコの鳴き声がめっちゃ可愛かったのを覚えています。

・関係者に今年のメンバーお披露目のやつ、かわいい
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嵐のワクワク学校2018~毎日がもっと輝く5つの部活!~ (2018.7.1@東京ドーム)

東日本大震災で嵐のコンサートが開催できるか怪しくなった時に、せっかく東京ドーム抑えてるしチャリティーイベント的なことにするか、といって始まったイベント。嵐とジャニーズの若手といろいろ学ぼうというやつです。今年は去年に引き続きSexy Zoneでした。高校以来会っていなかった友人から突然連絡が来て、何事かと思ったらセクゾ好きなら一緒に申し込もうよ~と言われ運よく当たったので初参戦してきました。なんでか忘れたんですが徹夜で行くことになってしまいめっちゃ眠くて記憶があまりありません。イベントとしてVTRありきなのがなんだかなと思います。5万人集めて半分の時間は映像見てるだけってどういうイベントやねん…っていうね。何かもっといい企画が出来そうなのになあ。Sexy Zoneは遠目に見てもどちゃくそスタイルが良かった。




オペラ「トスカ」(2018.7.4@新国立劇場)

オペラ初体験!クラシックは眠たくなってしまうので、余程行きたいものしか行きません。オペラは詳しくなかったので今まで縁がありませんでした。オーケストラをやっていた時の先輩が、「オペラは寝てもいいやつだよ。有名なアリアだけ起きたらいい。行けなくなったから代わりに行ってきて欲しい」と言われて、初めて行ってきました。「星は光りぬ」を聞いたことがあるかな…くらいの知識だったのですが、丁寧なあらすじ解説も配布され日本語訳表示も自然に読めて、思っていたよりも見やすかったです。何より会場の豪華さや舞台装置の大仰な感じと衣装の優美さにうっとりできて贅沢な時間でした。主人公トスカは激情の女で、画家の恋人にあらぬ疑いをかけて強い嫉妬心を語る1幕、敵に襲われそうになるも返り討ちにした後、恋人が死んで絶望し後を追い自殺する2幕、という激しいストーリーになっております。全然感情移入できないのですが、プロの熱唱を聞いていると「ああ…!トスカちゃん、恋人が殺されてしまって可哀そう…!もう死ぬしかないよね…!うわぁつらいよね…!」と思えるから不思議。「これがトスカのキスよ!」といって強姦と化したきもいおっさんをぶち殺す有名なシーンも見られて良かったです。新国立劇場では25歳以下の人は5000円でS席で鑑賞できるチャンスがあるんですね。なんてお得。こちらも即会員になりました。また趣味が増えました。キャストが多いやつが舞台上が華やかで楽しそうかなと思ってるので、そういうのを狙って行こうかな。

楽しげな雰囲気の感想を書いてはいますが、何度もうとうとしてしまって、隣の人には申し訳なかったのですが、右隣の席の人が休憩中に話しかけてくれて、パンフレット買ったけど全部読んじゃったからあげるよ~とくれました。名古屋から出張でいらしていたらしいのですが、素敵なおじさまでした。ありがとうございます。

・有名な曲
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東京シンフォニエッタ 第43回定期演奏会 ミュージック・フロム・ジャパン in TOKYO 音楽による出会い 日本・米国・カナダ (2018.7.7@東京文化会館小ホール)

このオーケストラは現代音楽ばかりやる変わったプロオケです。現代音楽の演奏会なんて全然行かないんですけど、これも誘っていただいたので。たまに聞くといろいろな発見があって面白いですね。現代音楽の多くは再現可能な混沌だなと思います。こんなん楽譜に起こせるなんて頭の中どうなってるんでしょうね。指揮者もすごいしプレイヤーもすごいし。ポップミュージック(?)界だと平沢進とかもすごいですよね。強めの世界観に浸りたい時は、自ら行くのもありかなと思います。

・プログラムのトリに取り上げられていた曲
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Kaho Nakamura presents. pray play for U(2018.7.27@下北沢CLUB251)

シンガーソングライター中村佳穂さんの単独ライブ。Eテレの番組、シャキーンで歌声を初めて聞いて、声の雰囲気の良さに衝撃を受けて名前を検索したアーティストです。京都で活動されていることが多いのですが、東京でワンマンということで喜び勇んで伺いました。映像越しに聞いても素晴らしいのだけど、ライブでは一層めちゃくちゃ素敵でした。360°ステージだったのですが、音が海のように溢れてきて、佳穂さんの生み出す波に観客はぷかぷか浮かんでるような心地よさがありました。一生聞いていたい。またチャンスがあったら聞きに行きます。イメージよりずいぶん小柄な方でしたが、歌声の存在感は圧倒的でした。Kan Sanoさんも塩顔イケメンの上に甘い歌声で爆モテの匂いがたいへんいたしましたね。下北沢のライブハウスが初めてだったので緊張しました。男性客がみんな凝った髪型をしていたのが印象的です。さすが下北(?)。ひと月に一度は美容室に行っていそうでした。

・ほんとに声がすごいので聞いてみて
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PMFオーケストラ東京公演〜ゲルギエフマーラーを振る〜 (2018.8.1@サントリーホール)

PMFというのはパシフィックミュージックフェスティバルの略で、オーディションを勝ち抜いた世界各国の若手音楽家が札幌に集まってひと月みっちり合宿レッスンを受けるワークショップ的なイベントがあります。開催期間中札幌では講師のめちゃうまなハイパープレイヤーのアンサンブル演奏会が行われたり、生徒のオーケストラの中間発表会みたいなのがあったりそれはそれは盛り上がります。会期のラストを飾るのが札幌を飛び出しての東京凱旋公演で、生徒たちの集大成となるわけです。

今年行ったクラシックの演奏会で一番好きかもしれません。特にトランペットとホルンのソリストが絶品の上手さでした。ひと月かけて合宿練習しているだけあってオケの熱量もすごいし。貼り付けた参考音源よりも完成度高いと思います。こんなに輝かしいマラ7は一生のうちにはもう聞けないのではないかと思います。第5楽章のトランペットのHiCのエコーを聞くと涙がでますね。このPMFの卒業生たちが世界中のオーケストラで活躍するのだと思うとワクワクしてたまりませんでした。ブルゾンちえみの元ネタことコシノジュンコさんを会場でお見掛けしました。あとは小泉純一郎元首相も来ていたとか。各界著名人が招待されるのもうなずける贅沢な響きのコンサートでした。来年も行きたいなあ。ただサントリーホールは高級感があるのは大変いいですけど、帰りにちょっとご飯食べようかなと歩いて行けるところがなくて良くないですね。駅ビルみたいなところに入っている高級スーパーで、安くなっていたから揚げを買って帰ったのですがベタベタで悲しかったです。

・毎年やってるその年のトランペットパートでのファンファーレ、札幌市内のあちこちの吹いててシュールでウケる
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マーラー7番 第5楽章から クラシック詳しくない人ものれるくらいイケイケだと思う
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尼神インター渚・Aマッソ加納トークライブ『本能、類は友をしばく vol.2』(2018.8.12@スクエア荏原ひらつかホール)

フワちゃんの動画を見ているうちにAマッソにはまりだし、加納さんが尼神インター渚さんと爆笑問題のラジオにゲスト出演した回を聞き、それがめちゃめちゃ面白かったので行ってみました。ラジオで意気投合した渚さんと加納さんのトークライブです。ゲストは鈴木奈々さんでした。加納さんのかわいさに衝撃を受けました。個人的には鈴木奈々よりかわいかったです。チケットを譲っていただいたのですが、めちゃくちゃいい席でして、肌の透明感に驚愕しました。来年30歳とは思えないですね…。あと髪型がめちゃくちゃダサいですね、びっくりした。そういうところもかわいいですね。かわいいばかり言わないでちゃんとトークを評価しろとかいう声もありますけど、かわいいのでしょうがないですよね。声が高すぎるのがうんぬんと言っている人もいるらしいですが、個人的には心地いいトーンですね。関西弁がきつすぎるという人もいるらしいですが、気持ちがいいですね。全部好きです。本人はSNSをやっていないので、エッセイを始めてくれてありがたいです。Webちくまに感謝。

・大感謝Webちくまのエッセイ連載
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RUANN TOUR 2018 SUMMER (2018.8.26@新宿ReNY)

現役中学生にしてトップアーティストのRUANNさんのワンマンライブです。最初はYoutubeで歌うま小学生として見つけて、マジでうまいなあと思っていたら、あっという間にワンオクにも見初められて、ついにメジャーデビューですって。すごいね。初めてライブに行きましたが、ファンの熱量がすごいですね。かわいい上に歌えて踊れて、ゆくゆくは三浦大知みたいになるんですかね。まだそんなに喉が強くないのかなという印象ですが、ワンマンをきっちり成功させていること自体すごいですね。日本じゃなくて世界規模で売れてくれたらいいなと思っています。

・待望のメジャーデビューシングル。MVも素敵
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第二回私的文学大賞 (2018.9.2@成城学園ホール)

雑誌の記事とかブログとかTwitterとか文学とは評価されないような世に転がる文章に、文学を見出し語り合おうというトークイベントです。これも加納愛子がとにかく見たくて足を運んだやつなのですが、イベントそのものがめちゃめちゃ面白くて、第三回もぜひ伺いたいです。これに行くにあたって、どんなイベントかな~と思って検索してもあんまりいい感じのライブレポートが見当たらなかったので、きっちりしたレポを残そう…!とかなり丁寧なメモを取ってあります。ただ、全編面白すぎて、面白すぎて、逆にうまいことまとめるの時間書かかりそうだなと思っていたら、時期を逸してしまいましたね。第三回が決まったときに記事を出せたらいいな。

サンキュータツオさんのトーク力の高さ、武田砂鉄さんのワードチョイスの妙、アンガールズ山根さんの占い系芸人への偏見の強さ、ライター浅井さんの変な文学サーチ力、辛酸なめ子さんの排泄物への関心の高さ、など面々の独特の性質がぶつかり合う激しい戦いとなりましたが、光浦靖子さんが自然に流れを整えてくださったので一般人にも分かり易く楽しめました。なるほどこれがプロのトークライブか…!と勉強になりました。

とくに印象に残ったのは武田砂鉄さんが熱心に独自研究しておられるEXILEの話。EXILE AKIRAの雑誌のインタビューを取り上げていたのですが、砂鉄さん曰くEXILEは「~させていただく」という言い回しが多くみられるそう(USAの「リハビリさせていただく」など)。これは、やはりEXILEの長であるHIROさんへのリスペクトが組織全体に浸透しているからではないか、と砂鉄さんが仮説を述べていました。AKIRAはインタビューでまず「EXILEは民主的な組織だ」と述べているが、次の段落では「EXILEはやっぱりHIROさんありき、HIROさんTRIBEやねん」と転じ、最終的にはどういう理屈かは分からないがとにかく「本当の意味でのEXILE TRIBEを俺たちが作っていかなくては」というようなことを言っていた内容だと、わたしのメモには残っています。この不明瞭な論旨と対照的に、敬称を欠かさないなど貫かれるHIROさんへの尊敬。「このアンバランスさが文学として味わい深い」と会場も盛り上がり、これが大賞受賞かと思われました。しかし、「この文章が大賞となるとEXILE畑の人に、知られる可能性がある。これはこれでアリなんだと勘違いされては困る。調子に乗ってこんな文章を書かれては意味が違ってくるので、受賞対象からは外してほしい」とEXILEに造詣の深い研究者、武田砂鉄氏が申し出たために惜しくも選外となりました。大賞を見事獲得したサンキュータツオさん推薦の「多腕バンディット問題」もすごく良かったです。

Aマッソ加納さんのことは数度しか見たことがないのですが、おそらく人見知りなので、終始表情が硬く落ち着かなそうにしていてかわいらしかったです。彼女の取り上げた話題でおおっと思ったのは、「『覚えているか』と聞かれたら下を見るが、『思い出せるか?』と聞かれたら上を見ますよね。『思い出せますか?』と聞かれる方が、こちらの思い出す労力に配慮しているようで優しさが感じられる」という話です。わかるようでわからないような絶妙なところですね。後半の労力についての言及はなるほどなと共感する気もしますが、前半の上を見るか下を見るかという身体的行動にまでイメージを膨らませているあたりは、追随を許さない独自性だな~~と思いました。

終演後10分くらいで、加納さんが丁寧に出待ち対応している横を、上品な黒い女優帽を被った光浦靖子さんがすーっと徒歩で小田急の駅に歩いて行かれたんですけど、「えっ何か話しかけたりとかしなくていいのかしら、ていうか出てくるの早くない?今日のライブの感想戦とかやらないのかな…次回もよろしくです~とか話したりしないのかな?次の仕事があるとか?えっ?」と混乱したので、まだお笑いライブの振る舞いがよくわからないです。成城学園駅周辺を散歩してから帰ろうと思っていたんですけど、出演者の人と出くわしてドキドキするのを避けて、最寄りから一つ離れた駅から帰りました。小心者。




フワちゃんブレイク会議 (2018.9.14@Shibuya LOFT9)

このブログでも触れたことのある、フワちゃんの初主催ライブです。フワちゃんとフワちゃんの周りの人がわいわいしゃべるオールナイトイベントです。フワちゃん朝まで勢いが全く緩まないフワちゃんはもちろんすごいけど、一見カオスになりかねないボケもうまくお笑いにするトンツカタン森本さんのMCが光ってましたね。

トンツカタン森本さんハイスペックすぎて同じ人間なのかと疑いたくなる。トンツカタンっていうのはコントをやってるトリオなんですけど、毎回意外な裏切りがあって大変面白いので、もっと多くの人に評価されてほしいです。このコントも全部森本さんが書いてるらしいので、森本さんはめちゃくちゃ忙しいのではないかと想像しています。インターナショナルスクール卒業ということで、実家が太いので腰を据えてお笑いできるのかなとか勝手に思っています。

映像作家柿沼さんのフワちゃんが芸人を志してから今の形ができるまで、をまとめたプレゼンがめちゃくちゃ面白かったので、30分以上ありましたがノーカットで公開してくれたらいいなと思います。そのあとのおこたしゃべり(トンツカタン森本さんとピン芸人鳥山大介さんがやってるインスタライブ)で「時間おしてしまってごめんなさい」と低身あやまる柿沼さんもチャーミングでした。

一緒に見に行った妹に「加納さんの名前出てくるたびにやにやするのやめろ」と言われました。「加納さんと会った後のフワちゃんは口悪いよねー」って森本さんと鳥山さんが言ってました。

フワちゃんプロデュースのタピオカフードメニューがかなり美味しくてびっくりしました。ドリンクにもタピオカたくさん入れてもらえてとっても良かったです。あと振付師竹中夏海さんびっくりするほど美しかった。

・フワちゃんとトンツカタン森本さんの仲良しインタビュー
amanoshokudo.jp

トンツカタンで一番好きなネタ
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・フワちゃんに言及した記事
nekonaritai.hatenablog.com




ワタナベお笑いネタ祭り2018~WEL FES~ (2018.9.16夜@霞が関イイノホール)

ワタナベ所属の有名どころがいっぱい出てくる贅沢ライブです。Aマッソがネタをやっているのを見たくて行きましたが、他の芸人さんもめちゃくちゃ面白くて楽しかったです。

笑撃戦隊の最悪最高しりとりのネタはじわじわくる良さがありましたね。とっても楽しそうだなあ、この漫才はどこに行きつくんだろうな~と思ってたら、わぁ終わった、かわいかったな、という感想です。テクニカルというより雰囲気がいいという、そういうのが好きです。
まんぷくフーフーは重量感のあるお二人ともぴょんぴょん跳ねてたんですけど、うしろの席の女が「わ~すごい音~!」って言ってた。
にゃんこスターは「肉まんを作りすぎた少女」というほかほか肉まんのネタだったのに会場は大変冷えてしまいましたが、完熟フレッシュのレイラちゃんに小道具の肉まんを投げられるというアドリブを加えてもらってなんとか救われてて笑いました。ハライチ岩井が「1分間で良かったですね」って言ってました。
どんぐりパワーを初めて見たんですが、身体的特徴を生かした味わい深いネタをやっていました。「脂肪アート」というかさのある身体を見立てたギャグですね。うしろの席の女が「ヤバ―!ぷるんぷるんなんですけど!」って言ってました。わたしはかわいいなと思います。
Youtubeチャンネルの更新をいつも楽しみにしている丸山礼ちゃんが見られて嬉しかったです。お笑いライブスタッフの田所かりんさんを演じていたのですが、エンディングでもうまいこと仕事していて誇らしかったです。親目線。
アンガールズは「絶対怒らす人vs絶対怒らないアンガーマネジメントできる人」みたいなコントをしていたんですけど、ネタよりなにより田中さんがシャツ半分出ていて、それはボケなのかキャラづくりなのか図らずも起こった事故なのか気になって気になって仕方なかったです。ツッコんでほしかった。

Aマッソは単独ライブでもやったことのあるらしい「犬」ネタをやっていました。会場はまあまあウケていた気がします。アメリカンコッカースパニエルはかわいいですね。村上さんの指示によって加納さんがワンワン吠えた後、「お前もやれ!」と村上さんを吠えさすもワンワンの「訛りきっつ!もうええわ」となるオチでしたが、うしろの女も「なまりwww」ってウケてました。エンディングでは来月からのWELでMCを務めることが発表されて、この日のMCハライチと絡む場面がありましたが、
澤部「あのー、ネタの中でレイラをいじってたでしょ」
加納「いじってないです」
レイラ「名前出されるのはいいけど、いじられるのは」
澤部「ほら嫌がってるから」
加納「うるさいな!売れてたらなんでもええんかい!」
澤部「そうなんですよね、売れてたらね、なんでもいいんですけどね」
と言ってました。そのあと緞帳降りるまで、拍手もしないし手も振らずなのでひやひやしましたが、あれがデフォルトなんでしょうかね。よそゆきよそよそしい加納さんも素敵なのですが。

この日一番良かったなあと思うのはロビンソンズのお笑いライブあるあるネタです。ロビンソンズの北澤さんはいつもブスな設定の女子役をやっていますが、女子すごく上手ですよね。田中要次に似ているというネタもありますが、田中要次は渋くてイケてるやんけと思うので、いつかイケメンという設定のネタも見てみたいです。山崎さんはたまに男前という設定の時がありますが、そういうフリなのか難しい時があるので、芸人さんのビジュアルは特にコントの時に非常に大きな役割を果たすものだなあと思います。田中要次が女装してるだけで面白いもんね。さらに女装した田中要次がお笑いライブガチ勢だったらおもしろが2乗になっているうえに、ネタもしっかりしているので滑るわけがないです。ロビンソンズのネタはYoutubeに上がっているものをちまちま見ていますが、どのネタも今の世間のムードに寄り添った確実な笑いどころをついているところがすごいですね。観客への優しさを感じます。

・ロビンソンズのネタこれです
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喜利ン児 (2018.9.17通し@阿佐ヶ谷ロフトA)

XXCLUB大島育宙さん主催の、大喜利を学ぼうというライブです。トンツカタン森本さんとフワちゃんとAマッソ加納さんが出るというので通しで行く決断に至ったのですが、全部見てよかったです。1部でおおっと思ったのは予備ノリのたくみさん。普段はYoutubeで学習系動画を投稿しているインテリの人なんですが、大喜利強くてびっくりしました。あとトンツカタンの3人は大喜利でも変わらずトンツカタンの空気で安心しました。

大喜利のライブって初めて見たんですけど、MCの人で随分空気が変わりますね。めっちゃ大事。滑った回答には「あらあら滑ってますね」とかコメントしないと場が凍り付いたままになってしまうし、せっかくボケてもどういうボケがMCが分からないと、解説できないのでお客さんも分からない。お題に対して回答だけでお笑いが完結するのが理想なのかもしれませんが、お題→回答→MCのツッコミ・解説になると一気に書ける答えも増えるし、笑いの幅が広がるもんなあ、と勉強になりました。とくにトンツカタン森本さんがMCのときはどんな回答のネタも拾えるので、大喜利する芸人さんみんなが森本さんを頼ったために、「歩くお笑いナタリーじゃないんだよ!」「人力舎芸人、あんま知らない人力舎芸人の名前出すな!恥ずかしいだろ!」「頼む、森本知っててくれ…!って回答出すのおかしいだろ!」とおっしゃっていました。そのツッコミがまたいちいち丁寧なので、また跳ねる、という、トンツカタン森本には死角がないのか…と思います。覚えているところではバーニーズ細田さん、ストレッチーズ高木さんも安定感がありました。主催の大島さんの人選もいいんでしょうね。

2部のフワちゃんは回答をホワイトボードに書くだけに収まらず、肩にバーコードを書いたりもはや回答は書かないで口頭で回答したり、大変自由なアクロバティック大喜利で良かったですね。森本さんがいるという安心感もあってか、自由奔放なカラーが出ていたんじゃないでしょうか。2部終盤で上手い答えが出てくるまで終われない…!という場面ではお題とほぼ無関係なタピオカ大喜利でつなぎ、最後はみんなで自撮りする?あっストーリーとっとく?とのびのびとした対応で見事会場の空気をつかんでいらっしゃいました。

3部はパーパーあいなぷぅ日本エレキテル連合中野さん、Aマッソ加納さん、赤嶺総理、という個性の強すぎる女芸人が集い、熱々の戦いが見られました。「政治家主演のAVにありがちなことは?」というお題に対して、あいなぷぅは「政治もAVもわからないんですけど、どうしたらいいですか」と赤嶺さんに相談し「うーん、お休みというのもアリな戦略ですね、絵でも描いていたらどうでしょう」というやり取りをしている横で、「おクンニのために」というど下ネタをぶちかます加納さん、「あべ心臓がバックバック」というテクニカルをきめる中野さんという構図が大変おかしかったです。あいなぷぅはうさちゃんの絵を描いていました。中野さんは他の回答でも陰毛とか言ってました。サツマカワRPGさんはピン芸人でショートギャガ―なのもあって回答の出し方、演出がうまいですね、思わず引き込まれます。ストレッチーズ高木さんがやっていた大喜利のネタをこするというのも初めて見ました。同じ回答を3回出していました。違うのか…?今度こそ違うのか…?と思わせて同じなんかーい!という技術がみられました。これもお客さんの空気がうまくのっていなければ、どこでも出来るという代物でもないと思うので、きっと本当にいいライブだったからこそ見れたものなのではないかと思っています。









上半期は以上です!
下半期はまた、町田樹の引退公演とか、Aマッソの出るお笑いライブとか、SKY-HIのバースデーライブとか、クラシックの目玉来日公演とかいろいろ行く予定なので、ちまちま残していけたらいいなと思います。このブログで一番長い記事になってしまったので、反省です。書き始めたら思ってたよりもいっぱい書けるのになかなか書き始められないからなあ。おしまい!