それも人生

友達が少ないのでひとりごとを言っている

八景島シーパラダイスに行った

新年あけましておめでとうございます。

 

年末年始はたいして面白くもないテレビ番組をぼんやりと眺め、虚無の時間を過ごしてしまいがちですね。

わたしは休みに入る前は、休みに入ったらやりたいことリストを続々と増やしていたのですが、いざ休んでいる段階になるとやりたいことリストをうまく思い出せない…記憶喪失になっています。

ぼんやりとは思い出せるのですが、そのやりたかった度ランキングが判然としない。どれもすごくやりたかった気もするし、できたらやりたい、やらないよりはやりたい程度の気持ちだった気もするといった具合です。

 

そこで、「開設以来半年以上放置していたブログを更新したい」という優先順位の高そうな低そうなことにも手をつけることができました。

とにかく更新したいので、中身は何でもいいのですが、せっかくなので、昨年末、初めて八景島シーパラダイスに行ったので感想を記しておきます。

パーティは、二十歳半ばの妙齢の女性3人をおのおの想像してください。

おぼろげな記憶と偏見で書くので事実とは異なります。

 

 

感想①立地について

 

大変遠かったです。Yahoo!乗り換え検索したら、金沢文庫から49分歩くか、金沢八景で乗り換えなさいとのことで、金沢文庫金沢八景もどこだよ…と思いつつ、金沢八景からシーサイドラインに乗り換える方から行くことにしました。

品川から京急に乗り換えたら、たまたま京浜東北線が死んだ日に当たって激混み。

普段は関東の田舎の方しかいないので、久しぶりに肋骨折れそうな体験をしました。

ほんと23区に働きに出かける人たちは偉いよ。土日であんなに死を感じることってあんまりないと思うのでいい体験ができました。

 

横浜で人がだいぶ降りたからちょっと楽になり、ようやく着いた金沢八景

何にもなくて不安になる。何もないことはないんだけど、ただ人が淡々と生活しているんだろう雰囲気。

高架を走るシーサイドラインに乗ると町が一望できるのですが、穏やかな海と遠くに見える山、その間を埋める家々のまにまにみえるイオン、紳士服の青山という風景、退屈な地方都市そのものといった風情…

マンションもたくさんあってほとんどシーサイドラインにベランダが向いている。

家族の分だろうなという量の洗濯物が並んでいるベランダ、平和な休日を体現したかのような風景に、「なにもないねー…」という感想からいつのまにか

「この街、不倫が似合いそう…」と思わず偏見がこぼれ出てしまいました。

同行の友人も同意。

「あの団地なんか、ヤマトのお兄さんが配達に来たら情熱的な人妻に誘われ…って雰囲気がすごい!」

「夫は横浜で働いているとして、帰宅は8時ごろだろうから、幼稚園終わった後、子供を習い事に行かせたら時間ができるから、幼稚園の先生と会えるよね~!」

「ありそうありそう」

と盛り上がって、つい「金沢八景 不倫」で検索すると5番目に出てきたサイトがこれ。

 

【画像あり】ドラマ「昼顔」ロケ地巡りまとめ - NAVER まとめ

 

うそでしょ…不倫ドラマの王者のロケ地が金沢八景だなんて…

しかも斎藤工関東学院大学金沢八景キャンパス勤務なの…

 

「この街不倫が似合う」という気持ちがプロと共有できた気ができてうれしい気持ちになりました。振り返ると、これがこの日の感情のピークです。

 

 

感想②遊園地結構楽しい。

 

フリーパスを買ったのでアトラクションも満喫しました。

 

ブルーフォールというやつ、高いとこまで垂直に連れていかれて落ちるタイプのあれですが、107mは意外と高いですね。

いつまであがるんだ…からの落ちていくときに浮く感覚、わたし、飛んでる!みたいな気持ちになれます。

もちろん景色も良かったです。

 

ドランケン・バレルというコーヒーカップのような乗り物も良かった。

コーヒーカップ自体が斜めに傾くという意外な趣向が凝らされていて驚いた。今まで体験したことのない感じが味わえます。

 

リヴァイアサンというジェットコースターは、浮遊したり重力から自由になるという恐怖よりは、圧倒的スピードを楽しむ感じなのでふわっとしたり落下する感じが苦手な人も行けるのかもしれない。

コース全長が敷地面積に対してクソ長くて、途中から面白くなってくてしまうくらい。

これに乗った後、疲れて30分くらい放心していた記憶があります。

ババアにはハード。

 

定番のバイキングもかなり楽しめました。

船みたいなかたちの乗り物が揺れて、次第に振れ幅が大きくなって行くアレである。

最大傾斜は65度らしい。これが他の遊園地と比べて大きい方なのかはわかりませんが、なかなかの浮遊感があって乗車時間もたっぷりで堪能しました。

これはついおかわりライドをキメてしまいました。妙齢の女3人で…

 

あとはインスタに上げる用の写真を撮るために、日が暮れてからメリーゴーランドに乗りましたが、妙齢の女たった3人のために動かしてくれて優しかったです。ありがとうございました。

 

昼から行ったので全部は乗れなかったけど、どのアトラクションも空いてるし(シーズンを外しているせいもあるのかもしれないけど)、クオリティもだいたい期待値+αという感じがします。

併設遊園地にはなにも期待をしていなかったので、意外にいろいろ頑張ってるんだなあと好印象をもちました。

 

 

感想③水族館普通に楽しい

 

まじで計画性が皆無で行ったので、帰ってきてから「あれ、ジンベイザメいたらしいよ?」「そういえばイルカショーとか見てないな…」という具合でしたが、楽しかったです。

ジンベイザメとイルカショーを外してもなお楽しめます。

 

ふれあいラグーンでは、シロイルカもゴンドウクジラも近寄ってきてくれて触ることができました。

バンドウイルカが3匹いるプールは2匹がキャッキャウフフをしているのに対し、1匹は一人でボール遊びを永遠としている構図が素敵でした。永遠に見れそうな勢い。

ペンギンたちがクリスマスっぽい帽子やポンチョを着てよちよち歩く催しも最高でした。

 

多分目玉であろうイワシのショーはほんとに美しかったです。

全体的にアクアミュージアムの方はプロジェクションマッピングもやっていたし、常設の水槽でも照明や演出が凝っていて、ずっとわくわくさせられました。

深海フロアに行けなかったのが心残りなので、また行きたいです。

 

 

感想まとめ:すごく頑張ってるのに、なにが残念なんだ…

 

テーマパーク全体として随所に創意工夫が感じられます。

クリスマスシーズンだったので、イルミネーションもいたるところでやってるし、面白かったのが、釣り堀横のスピーカーから流れていた

「釣って、とって、食べる!釣って、とって、食べる!」というアナウンス。

釣ってとって食べるのだ、なんとわかりやすいことだろう、さっきまで水族館で見ていた魚たち。あ~食べたいな、そんな需要に応えて釣り堀を用意しているわけだ…。

めちゃくちゃ気が利いていますね。

 

アトラクションも楽しい、水族館もほんとに楽しい。あふれんばかりのホスピタリティを感じる。最高のアミューズメントパークに違いないのに、どうして、どうして、

こんなに人がいないのか――――

冬どまんなかに行ったせいかもしれないけど、ほんとに人が少なくて驚いた。

園内が広すぎて、人が散らばって見えるだけ説も残っているけど、小さい子供がいるファミリーとダサいおソロコーデの中学生カップルみたいなのしかいないのさみしいよ。(MA-1×白パーカ×黒スキニーカップル2組はいた)

 

クソ寒かったのもあって、ここは北陸かな?

間違えて柏崎にきたのかな?柏崎シーパラダイスに来てしまったのかな?

いや北陸にもいい娯楽施設があるんだなあ、もっと東京からも遊びにきてもいいのにね!

ってここは横浜市だというのに…横浜市にある北陸かよ…

 

せっかくウキウキおソロコーデしてきたカップルがかわいそうだろ…

こんな田舎になにおソロコーデとか浮かれすぎだろwwみたいな空気にするのやめてあげたい!(勝手に思ってるだけだし余計なお世話)

 

確かにお土産物やさんのラインナップが流行ってないサービスエリアみたいだったり、「帰りたくないカップルに――」とおすすめしている1泊5000円台(安い)の併設ホテルが合宿所みたいで屈強なボート部の男たちが出てきそうとか、様々な気になるところはあるかもしれないけどさ…

 

個人的には「ほら楽しめ!」という圧が某千葉テーマパークみたいに過剰じゃなくて大変過ごしやすかったです。

いろいろ頑張ってみたんだけど、気に入ってもらえるかな…?という謙虚な彼女のような誠実さを感じます。まじいい女。そんなこといって実際すごいよ!だいすきだよ!と抱きしめてあげたい。

 

もう何度か足を運んで、八景島の魅力を発掘し、どうにかもう少しにぎわってる雰囲気になるように微力ながらお力添えしたい。そんな気持ちになった八景島シーパラダイスでした。

 

ホームページ見たら大晦日から元旦にかけてオールナイト営業らしいですね。

にぎわっているといいな。

もうすこし行ってみたくなるようなエントリを書きたかったです。ぜひ。

 

www.seaparadise.co.jp

臏〜孫子異伝〜 6巻までよんだ感想

 
中国春秋時代に活躍した軍師・孫臏のサクセスストーリー的なやつ。
この軍師、罪人らしくて膝の骨抜かれて立てないし歩けないんですよ。
それで戦できるのって死ぬでしょって
最初戸惑うけど、1巻読み終わる頃には、
台車みたいなのに乗ってるビジュアルもしっくりくる説得力です。
あと孫臏、通称ビンちゃん超強い。
 
 
 
 
 
歴史物で戦いや知略の込み入ったタイプの漫画は
一気読みしないとストーリーわかんなくなっちゃう。
わたしはそういうタイプの人間です。
 
 
海外歴史もの難しい原因の一つは、外人の名前全然おぼえられない。
最近は日本人でも怪しい。
最近読んだ漫画の話するときも、登場人物の名前Wikipedia引かなきゃわすれてる。 
理由として今考えたのは3つ
①物覚えが悪くなった
②以前ほど真剣に読んでない
③そもそも読んでる漫画の数が増えた
②③かなとは思っていますが。①もあるのかな〜、やだな〜
 
 
小中学生のころの漫画や本の読み方は
買った漫画は即日読む→好きなシーンを読み返す→次の日もう1回読んで物語を理解する。
すごくない?このルーティーンやってればそりゃ覚えるな。
買う漫画や借りる漫画は、だいたい前評判を得ているから予習済み。
予習→授業→大事なところの確認→復習という完璧なサイクルなんですよ。
好きなことは一生懸命やるからスタイルが洗練されてくるんですかね。
 
 
かつて漫画1冊買うのも借りるのも必死だった幼少期に比べれば、
金銭的に自由が大きいせいもあるけど、WEBでいくらでも読めるから、
一つの作品をむさぼるように読み込んだりしなくなってしまった。
真剣に漫画読んでた頃に帰って読みたい漫画いっぱいあるなぁ。
 
 
あの時はこの漫画がすごい!とかWEBレビューとか読み漁って、
友達が知らない面白い漫画見つけてやる!って思ってたのに、
最近は漫画アプリいくつか入れてると、
そこそこに面白い漫画がただで大量に読めてしまうから良くない。
リアルの友達のオススメとか入り込む余地がない。
その大量の漫画の中に読み返したいクオリティの漫画はあんまりない気がする。
体感としては年2タイトルくらいしか増えない。
今お金出して単行本買ってる漫画は、
ほとんど高校生から買ってるタイトルばかりでさみしい。 
 
 
本屋でジャケ買いポップ買いするのも楽しいんだけど、
損したくないから保身に走ってしまう。
リスクを背負わない環境で、批評してていいのかな。
大丈夫かな。これは今後に保留。
 
 
タブレットの所持とWEB漫画市場の成長によって、
プロ作品もアマの作品もクソほど漫画読める環境にいて、
人生の財産はどう培っていけばいいのかな。 
漫画に限らない話だけど、ほんとに、生きるとは選択なんだな。
何を読んで、何を読まないのか。
運命のものが偶然向こうからやってくる時代は終わってしまった。
多くのものはほとんどいつでも手に入る状況で
恣意的に何を選んだのかって選択力が試される時代になっちゃった
IT革命すごいや。わたしは追いついてないよ。
 
 
 
 
 
めっちゃそれたけど
話は戻って、この漫画は歴史物にしては読みやすいなと思いました。
思いつく理由を挙げると
 
 
 
①主人公のキャラが立っている。
脇役とかの名前は相変わらず覚えられないんだけど、
主人公の通称は「ビン」でわかりやすいし、性格も一貫してるから安心。
大前提に信頼がおけることは大事。 
 
 
②ちょっと絵が下手
作者がこれがデビュー作らしいんで、最近の巻はうまくなっちゃってるのかもしれないけど。
絵が下手なのはいい塩梅で、二次創作したくなる。
絵が綺麗すぎると読者の解釈の余地がなくなって面白くない。
進撃の巨人も原作の絵がうますぎないおかげで、
二次創作があれだけ盛り上がったんじゃないかなと思う。
少女漫画とかは解釈が基本的に一義だから二次創作はされないのかなと考えています。
それはそれで頭使わなくてサクサク読めるから良いのだけど。 
本作品は、眉目秀麗という設定なのに、絵で見る限り微妙にイケメンじゃない、
美少女すぎないところがあって、わたしはそのへん脳で補完して読んでいる。
これによって、多少能動的に読書できるからちょっとたのしい。
 
 
③戦わかりやすい。
主人公は自分で戦えないから、軍師として戦略を考えるのが仕事。
戦略が追えなくなったらこの漫画の脈は絶たれたも同然となる。
バトル漫画にありがちな
「あれ?こいつ敵だっけ味方だっけ?」「いま勝ってんの負けてんの?いつのまに死んだの?」
みたいなことは6巻までほとんど無かった。
この漫画は初見を見捨てない!何度でもこれまでの戦いをおさらいしてくれるよ。
「こいつはスパイだよ!」「かつての同胞だけど今は命を狙ってるよ!」「ちょっと勝ったけど油断したすきにこのザマさ!」
みたいなことは、およそ各話ごとに言ってくれる。
流石隔週。週刊だとおざなりになるよね。
忘れっぽい人間にもありがたい。単行本派もページもどって戦況確認しなくてだいじょうぶ。
 
 
ところでデジタルで本読むと遡るの面倒。
紙ならこのくらいのページのところにあったなーってあたりをつけられるのに、
デジタルだと何ページ読んだか体感になっちゃうから全然アテにならない。
 
 
④戦略おもしろい。
こんなん実際うまくいくのかよ?史実にもこれ書いてあんの?伝聞によって盛られてるのでは?
など気になることはあるけど、たるむことなく漫画的な意外性が提供されるので飽きません。
6巻までは主人公無双。信頼出来る主人公はよい。
 
 
 
 
そんなわけでLINE漫画で6巻まで無料だった
「臏〜孫子異伝〜」が面白かったので、
漫喫行くことあったら、続き読みたいなって話でした。
 
 
でも最期まで読んで面白くても絵柄は好みじゃないので買わないかな。