それも人生

友達が少ないのでひとりごとを言っている

臏〜孫子異伝〜 6巻までよんだ感想

 
中国春秋時代に活躍した軍師・孫臏のサクセスストーリー的なやつ。
この軍師、罪人らしくて膝の骨抜かれて立てないし歩けないんですよ。
それで戦できるのって死ぬでしょって
最初戸惑うけど、1巻読み終わる頃には、
台車みたいなのに乗ってるビジュアルもしっくりくる説得力です。
あと孫臏、通称ビンちゃん超強い。
 
 
 
 
 
歴史物で戦いや知略の込み入ったタイプの漫画は
一気読みしないとストーリーわかんなくなっちゃう。
わたしはそういうタイプの人間です。
 
 
海外歴史もの難しい原因の一つは、外人の名前全然おぼえられない。
最近は日本人でも怪しい。
最近読んだ漫画の話するときも、登場人物の名前Wikipedia引かなきゃわすれてる。 
理由として今考えたのは3つ
①物覚えが悪くなった
②以前ほど真剣に読んでない
③そもそも読んでる漫画の数が増えた
②③かなとは思っていますが。①もあるのかな〜、やだな〜
 
 
小中学生のころの漫画や本の読み方は
買った漫画は即日読む→好きなシーンを読み返す→次の日もう1回読んで物語を理解する。
すごくない?このルーティーンやってればそりゃ覚えるな。
買う漫画や借りる漫画は、だいたい前評判を得ているから予習済み。
予習→授業→大事なところの確認→復習という完璧なサイクルなんですよ。
好きなことは一生懸命やるからスタイルが洗練されてくるんですかね。
 
 
かつて漫画1冊買うのも借りるのも必死だった幼少期に比べれば、
金銭的に自由が大きいせいもあるけど、WEBでいくらでも読めるから、
一つの作品をむさぼるように読み込んだりしなくなってしまった。
真剣に漫画読んでた頃に帰って読みたい漫画いっぱいあるなぁ。
 
 
あの時はこの漫画がすごい!とかWEBレビューとか読み漁って、
友達が知らない面白い漫画見つけてやる!って思ってたのに、
最近は漫画アプリいくつか入れてると、
そこそこに面白い漫画がただで大量に読めてしまうから良くない。
リアルの友達のオススメとか入り込む余地がない。
その大量の漫画の中に読み返したいクオリティの漫画はあんまりない気がする。
体感としては年2タイトルくらいしか増えない。
今お金出して単行本買ってる漫画は、
ほとんど高校生から買ってるタイトルばかりでさみしい。 
 
 
本屋でジャケ買いポップ買いするのも楽しいんだけど、
損したくないから保身に走ってしまう。
リスクを背負わない環境で、批評してていいのかな。
大丈夫かな。これは今後に保留。
 
 
タブレットの所持とWEB漫画市場の成長によって、
プロ作品もアマの作品もクソほど漫画読める環境にいて、
人生の財産はどう培っていけばいいのかな。 
漫画に限らない話だけど、ほんとに、生きるとは選択なんだな。
何を読んで、何を読まないのか。
運命のものが偶然向こうからやってくる時代は終わってしまった。
多くのものはほとんどいつでも手に入る状況で
恣意的に何を選んだのかって選択力が試される時代になっちゃった
IT革命すごいや。わたしは追いついてないよ。
 
 
 
 
 
めっちゃそれたけど
話は戻って、この漫画は歴史物にしては読みやすいなと思いました。
思いつく理由を挙げると
 
 
 
①主人公のキャラが立っている。
脇役とかの名前は相変わらず覚えられないんだけど、
主人公の通称は「ビン」でわかりやすいし、性格も一貫してるから安心。
大前提に信頼がおけることは大事。 
 
 
②ちょっと絵が下手
作者がこれがデビュー作らしいんで、最近の巻はうまくなっちゃってるのかもしれないけど。
絵が下手なのはいい塩梅で、二次創作したくなる。
絵が綺麗すぎると読者の解釈の余地がなくなって面白くない。
進撃の巨人も原作の絵がうますぎないおかげで、
二次創作があれだけ盛り上がったんじゃないかなと思う。
少女漫画とかは解釈が基本的に一義だから二次創作はされないのかなと考えています。
それはそれで頭使わなくてサクサク読めるから良いのだけど。 
本作品は、眉目秀麗という設定なのに、絵で見る限り微妙にイケメンじゃない、
美少女すぎないところがあって、わたしはそのへん脳で補完して読んでいる。
これによって、多少能動的に読書できるからちょっとたのしい。
 
 
③戦わかりやすい。
主人公は自分で戦えないから、軍師として戦略を考えるのが仕事。
戦略が追えなくなったらこの漫画の脈は絶たれたも同然となる。
バトル漫画にありがちな
「あれ?こいつ敵だっけ味方だっけ?」「いま勝ってんの負けてんの?いつのまに死んだの?」
みたいなことは6巻までほとんど無かった。
この漫画は初見を見捨てない!何度でもこれまでの戦いをおさらいしてくれるよ。
「こいつはスパイだよ!」「かつての同胞だけど今は命を狙ってるよ!」「ちょっと勝ったけど油断したすきにこのザマさ!」
みたいなことは、およそ各話ごとに言ってくれる。
流石隔週。週刊だとおざなりになるよね。
忘れっぽい人間にもありがたい。単行本派もページもどって戦況確認しなくてだいじょうぶ。
 
 
ところでデジタルで本読むと遡るの面倒。
紙ならこのくらいのページのところにあったなーってあたりをつけられるのに、
デジタルだと何ページ読んだか体感になっちゃうから全然アテにならない。
 
 
④戦略おもしろい。
こんなん実際うまくいくのかよ?史実にもこれ書いてあんの?伝聞によって盛られてるのでは?
など気になることはあるけど、たるむことなく漫画的な意外性が提供されるので飽きません。
6巻までは主人公無双。信頼出来る主人公はよい。
 
 
 
 
そんなわけでLINE漫画で6巻まで無料だった
「臏〜孫子異伝〜」が面白かったので、
漫喫行くことあったら、続き読みたいなって話でした。
 
 
でも最期まで読んで面白くても絵柄は好みじゃないので買わないかな。